〜　有機農家を増やすために　〜

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人と田んぼで、佃。

つくだ農園の「つくだ」には２つの意味があります。１つめは、私たちの畑のある場所の名前だとうこと。大原には、いくつかの棚田がありますがそのひとつひとつに地図にはない名前がつけられています。それは、何百年ものむかしから人々が田畑とともに生きてきた証でもあります。

私たちが最初に借りることができたのは、三千院という有名な寺院のすぐ膝下に広がる美しい棚田で、「つくだ」とよばれる棚田のうちの一枚の田んぼでした。ここに、いつか骨を埋めるまで畑を耕し続けたい。そう願って「つくだ農園」という名前をつけました。

２つ目の意味は、漢字で表す「佃」の文字にあります。人と田んぼ。どちらが抜けても成立しない。それが田であり畑です。そこには、野菜作りだけでなく人づくりも大切に思う私たちの思いが込められています。

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つくだ農園には、将来有機農業で独立したいと考える人々が集まってきます。彼ら、彼女らを研修生として迎え入れ、雇用しています。研修生はここで、有機野菜の生産からその販売までをじっくりと学びます。

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やがて、独立した彼ら、彼女らと、私たちが一緒になって新しい有機農業の未来を形作っていけたらと、日々研修生らと向き合っています。

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作る人たちがいて、それを食べてくれる人たちがいる。どちらも欠けては成立しない。まるで、人と田んぼのように。そして、作り手が増えることでもっともっと有機野菜が当たり前の選択肢になれる。そう考えています。